紅白「旧ジャニ出演なし」に騒ぐ人の"大きな誤解" 出演しない理由についての報道の多くがピント外れ

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さらに、2023年10月にはSTARTOが新たに立ち上がり、旧ジャニーズ事務所に所属するタレントのマネジメント業務はこちらが引き受けることとなった。

一方、NHKはジャニーズ事務所所属タレントとの新規起用を終了、これまで多数ジャニーズタレントを起用してきた紅白歌合戦への出演もなくなった。2024年度4月の改変では、STARTOのタレントが出演する8番組を終了、以後、所属タレントの出演はゼロとなっている。

NHKが起用再開を発表したのは、今年の10月16日だが、民放各局に遅れての起用決定だった。NHK側は否定しているが、このタイミングでの起用の決定は、紅白歌合戦への出演を想定してのことではないか――と各メディアは報道している。

「Nスペ」の“問題の放送”は紅白出演に影響しない

NHKの起用再開の発表直後の10月20日、前述のNHKスペシャルで旧ジャニーズ事務所に批判的な番組が放映されたことで、さまざまな議論が巻き起こることとなる。

「STARTOのタレントの起用を発表」「NHKスペシャルの放映」「紅白出演者の発表」が連続していたため、NHKスペシャルと紅白への起用を関連づける報道が目立つのだが、大半は短絡的なものだった。

そもそもSTARTOは、旧ジャニーズ事務所とは、資本も経営者も異なる「別会社」だ。NHKスペシャルで旧ジャニーズ事務所が批判的に描かれていたからといって、NHKとSTARTOのタレントの出演交渉に直接的な影響を及ぼすことはないはずだし、あってはならないことだ。

もし、直接的な影響があったのであれば、人気タレントの出演を盾にして、STARTOがメディアに圧力をかけたことになる。これまで批判されてきた、旧ジャニーズ事務所とメディアの不適切な関係がいまなお続いているということになってしまう。

Nスペ
NHKスペシャルで放映された「ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」(画像:NHK公式サイトより)
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