何でも「カスハラ扱い」する店が失う重要な情報 正当なクレームを取りこぼさないための方法

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「顧客」「非顧客」の判断を、現場で対応しているスタッフ個人の感覚に委ねるのはとても危険です。対応者のスキル不足や個人のその時々の感情によってお客様を選別してしまうことは避けなければなりません。

また、同じようなクレームなのに対応に差が出て整合性がとれなくなってしまえば、組織としての在り方を問われる事態が生じます。その判断は現場スタッフに任せるべきものではないのです。

正当なクレームを取りこぼさない

カスハラ、悪意クレームなど ハードクレームから従業員・組織を守る本
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このように、顧客の定義づけは必ず現場ではなく、組織がルールを整備して一定の基準で行えるようにしなければなりません。

組織として、「非顧客」の定義づけさえしてしまえば、現場のスタッフは、「非顧客」に無駄な時間を使う必要がなくなり、業務効率が上がり、働きやすくなります。

これからの組織に求められるのは、カスハラ対策により従業員の心身の安全を守り、働きやすい環境をつくると同時に、何がカスハラにあたるのかを見極めて正当なクレームを取りこぼさないようにすることなのです。

津田 卓也 クレーム研修担当講師/Cube Roots代表

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つだ たくや / Takuya Tsuda

1995年ブックオフコーポレーション入社、1997年店長に就任。東京エリア・マネジャーとして前年対比売上150%を達成し、年間MVPを受賞するなど数多くの表彰を受ける。その当時、自らが過去にクレームでの監禁、軟禁をはじめ様々なクレームを経験。2005年(株)Cube Roots設立。自身の経験に基づき行うクレーム研修は完成度が高く、「現場の事情をよくわかっている」と、受講生の高い共感を呼んでいる。日本全国で年間200回以上の研修を実施し、クライアントからのリピート指名率は100%。受講生の数は述べ数万人に及ぶ。

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