あなたは「自分の保険」を知らない!  生命保険を使い倒す

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男性特有のがんといえば、前立腺がんだが、これは働き盛りの年齢というより、定年後の60歳以上に多いがんである。このがんの罹患という点では、男性と女性は同じとはいえない。それだけでなく、胃がんや肺がん、大腸がんなどは、手術後5年経てば「完治」といわれているが、乳がんの場合は一般的に10年経って初めて完治といわれている。

がんの治療費は高い “メディカルプア”生む

さらに、乳がんは手術後の入院日数が少なくても、通院治療が長期にわたるケースが多い。しかもその治療費は通院治療1年目だけでも数百万円かかる。高額療養費制度を活用したとしても、治療費負担はかなり重いといわざるをえない。「通院治療のため仕事を休みがちになり、しだいに会社に居づらくなって退社。再就職したが収入は激減した」という、ワーキングプアならぬ“メディカルプア”を生む原因にもなっている。

がんにかかった人はまず、「死にたくない」と考えるのが当然。生きるために手術や治療を受けるが、医療が進歩している現在、手術・治療の選択肢は格段に増えた。だがいい手術・治療ほど費用がかかる。そこで治療費だけでなく、生きるためのサービスも今、生命保険会社に求められている。

『週刊東洋経済』2012年1月7日号では、生命保険の実態とその賢い活用方法を探った。

(週刊東洋経済編集部 撮影:今井康一)

記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

 

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