あなたは「自分の保険」を知らない! 生命保険を使い倒す
かつて生命保険のメイン商品といえば、「定期付終身保険」(定期保険特約付終身保険)。終身保険を主契約にして、一定期間の死亡保障特約が付いた保険だ。
これに加えてさらに、医療やがん治療などの特約を付けるケースもある。だが内容は複雑化してわかりづらい。一定期間(たとえば10年間)後の更新時期に、生命保険会社の営業職員から保障内容を知らされて、どんな生命保険に入っていたのか思い出した、という経験を持つ人は多いだろう。
加速する少子高齢化 ライフスタイルの変化も
ここ数年、生命保険のメイン商品は、死亡保障から生存保障、生前給付型へと変化しつつある。3大疾病保障保険や特定疾病保障保険などがそれだ。たとえば、がんと診断されたとき、保険金を受け取れる。
死亡保障でいえば、死んでから遺族に死亡保険金が支払われるのではなく、余命6カ月と診断されれば、生きている間に保険金の一部を受け取ることができる、「リビングニーズ特約」が一般的だ。
さらに、医療保険にもさまざまな保障内容のものが増え、介護保険、個人年金保険のニーズも年々高まっている。
この背景にはまず、「少子高齢化」がある。上図に示したように、高齢化は加速しており、それに伴って医療費、介護サービス総費用も増加している。もはや周知の事実となっている公的年金問題も、この少子高齢化が背景にある。
国の社会保障制度が崩壊寸前の状態にある中で、「もう国には頼れない」「自分の生活は自分で守る」という考えから、民間の生命保険を活用する消費者が増えてきたのも当然の流れだろう。