「楡木駅から樅山(もみやま)駅にかけては、もののみごとに一直線に線路が通っているんです。楡木駅のホームからも、目をこらせば樅山駅が見えるくらいです」(佐藤駅長)というくらいの直線を抜けて、樅山駅へ。
この駅も、楡木駅ともそれほど変わらない小さな無人駅。駅前には小さなタバコ屋さん(といっても営業はしていなさそうだ)があるくらいで、東西の山もさらに迫ってくるのどかな駅だ。が、この駅にはそれなりに見どころがあるようで……。
季節の変化を感じられる樅山駅
「駅の構内、ホームの脇に桜や柿、栗の木があるんです。春には桜が咲いて、秋には実り、季節を感じることができる駅なんですよ。楡木駅が田園地帯の中の駅だったのに対し、樅山駅まで来ると新鹿沼駅の市街地が近づいてきているからか、住宅地が目立つ印象です」(佐藤駅長)
相対式のホームの東側、つまり上り線のホームに面して駅舎があるものの、反対の下り線ホームからも直接外に通じている階段が設けられている。桜の木が植えられているのは、そのすぐ脇。春に訪れたなら、なかなか見物だろうと思わせる。そして……。
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