東武日光線「合戦場から樅山」駅名何と読むのか? 特急が通過する「難読駅区間」地名に深い歴史

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「いまは栃木市に合併されていますが、かつては西方町の中心だった駅です。少し東に歩いた思川の河川敷は春になると桜の名所。東武日光線が思川を渡る橋のたもとにはかっぱ広場もあって、撮影の名所になっているようですよ」(佐藤駅長)

東武金崎駅前
瓦ぶきの小さくも立派な駅舎が印象的な東武金崎駅(撮影:鼠入昌史)

思川は古くから舟運でにぎわった。そうした川の流れる町にはかっぱ伝説はつきものということなのだろうか。取材で訪れた時にはちょうど雨。なので足が鈍って思川までは足を運ばなかったが、もしかしたらかっぱに会えたのかもしれない……。

開業記念碑が建つ楡木駅前

などという冗談はともかく、東武金崎駅を出てからは、いよいよ“日光”の気配が近づいてくる。佐藤駅長も「思川の鉄橋を渡ると、どんどん山が近づいてくる印象ですよね」と話してくれた。

東武金崎駅のお隣は楡木(にれぎ)駅。ここまで来ると、西も東も山が近づいてきている。駅の周りは田園地帯。線路沿いのソーラーパネルは、かつて貨物扱いをしていたスペースの再活用だろうか。

そんな楡木駅の駅前には、ポツンと記念碑が建っていた。「東武鉄道楡木駅開設記念碑」といった文字が読み取れる。初代根津嘉一郎の揮毫とのことで、開業の頃からこの地に建っているようだ。

楡木駅 駅開設記念碑
楡木駅前の初代根津嘉一郎の揮毫による駅開設記念碑。東武の駅にはこうした記念碑が数多く設置されている(撮影:鼠入昌史)
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