ここまで来た!先端AIで劇的に変わる「保険業務」 第一生命はAIアバター、住友生命は質問コンテスト

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ICHIは、対話型AIアバターの特性を生かした新たな顧客体験を目指している。ビジネス検証では、LINEでキャンペーンを実施したところ約40万人の「友だち」利用があり、ICHIとの会話(チャット)に臨んだ人は約1万人に達したという。

ICHIの活用で営業職員によるサービスやフォローの限界を乗り越える(右)。デジタルバディは全国の8拠点で試行中(左) (画像:第一生命)

ICHIは、対面営業に苦手意識を持つ人でも抵抗感なく交流できる。保険の話題に限らず、お金や生活にまつわる身近な疑問に答えてくれる。保険業法などとの絡みもあり、同社では現在、資料請求などのURLを提示する導線をイメージしている。

住友生命は質問コンテストで利用を促す

住友生命は23年にAIチャットシステム「Sumisei AI Chat Assistant」(SACA)を構築。生成AIに対する利用頻度を高め、習熟度を上げて業務改善や効率化に役立てている。今年は本支社などでSACAが使える職員を対象に活用のコンテストを実施した。

ポイントは設問の仕方であるプロンプトにかかっている。プロンプトとは、AIなど対話形式のシステムでユーザーが入力する指示や質問のこと。適切な応答や結果を生成するためには、明確で具体的なプロンプトが必要で、生成AIコンテストはプロンプトコンテストでもある。

4月から3カ月間開催した第1回コンテストでは81件の応募があり、VBA/マクロ、文書作成、アイデア生成関係の3分野で全体の約6割を占めた。10作品が最終選考に残り、「Teamsで集めた情報の整理・成果物化」が最優秀賞に選ばれた。

投票と同時にアンケートも実施した。AIの利用状況を知るためだ。それによると、コンテストの開催意義は多くの人が認めている。ただ利用頻度は「週に数回」「月に数回」が計約4割で、「利用度合いをさらに高めていきたい」(情報システム部)という。

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