81歳現役医師"元気の秘訣"は運動とスープにあり 75歳を過ぎ感じた衰えと不調を克服するために

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両手はななめ下に下げ、手のひらは上向きにして自然にのばします。肩は上がらないようにして床につけ、背中とお尻ともも裏の筋力をすべて使うように意識するといいでしょう。このとき、床と腰のすき間を、おへそを奥にしまうようなイメージで埋めるようにすると、背面の筋肉がバランスよく鍛えられます。

ひざから肩までが一直線になるように、ゆっくりとお尻を持ち上げ、10秒キープ。腰は反らしすぎず、お尻が下がらないようにするのがポイント。
10秒キープしたら、肩、背中、腰、お尻の順でゆっくり下ろしていきます。これを10回くり返します。

※両ひざの間にクッションなどをはさんで行うと股関節を意識しやすく、効果的。

体質改善と病気予防で始めた"最強の野菜スープ"

75歳になると、後期高齢者の仲間入り。激やせしただけでなく、さまざまな不調に襲われ、老いの現実を受け入れざるを得ませんでした。

75歳のときに受けた健康診断の結果、血圧が少し高めになっていて、糖尿病の進行度を示すHbA1cの値も6.4と正常値を超え、軽い糖尿病も見つかりました。

また、病気への抵抗力も落ちていたようで、75歳にして虫垂炎にかかりました。

高齢のため、手術はしないで薬物療法で様子を見ましたが、病気をきっかけに健康管理への意識を新たにすることになりました。

「なんとか体質を改善したい」と思い立ち、まずは血圧をどうにかしないと……、そう思いながら、たまたま書店で手に取った本で「最強の野菜スープ」が紹介されていました。

これは、抗がん剤の世界的権威・前田浩医師が提唱する病気予防に効果的な野菜スープ。玉ねぎやにんじん、かぼちゃ、キャベツ、セロリ、ブロッコリー、トマト、アスパラガスなどの多種類の野菜を切って水でコトコト煮るだけで、簡単に手作りできます。

野菜は加熱すると野菜の細胞壁が破壊され、中の有効成分が煮汁に溶け出すため、スープにして摂取することで、それぞれの野菜に含まれるファイトケミカル(抗酸化物質)が効率よく摂取できるとのこと。実験により、生よりもスープにしたほうが、はるかに高い抗酸化作用が認められたということです。

がんの発生には活性酸素が密接にかかわっており、野菜などの持つファイトケミカルには活性酸素を抑制する効果が期待できるというのです。

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