81歳現役医師"元気の秘訣"は運動とスープにあり 75歳を過ぎ感じた衰えと不調を克服するために

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がんや生活習慣病の予防に効果があり、免疫力を高めて病気への抵抗力がつくということでしたので、高血圧にも効くのではないかと期待して、実践することにしました。作り方はいたって簡単です。

野菜スープの調理
キャベツや玉ねぎ、にんじん、かぼちゃなどの野菜を食べやすく刻んで。小松菜やごぼうなど、適宜組み合わせを変えることも(出所:『81歳、現役女医の転ばぬ先の知恵』)
野菜スープの調理
刻んだ野菜を鍋に入れ、沸騰したら弱火でコトコト30分煮込むだけ。調味料はなし。野菜の甘みと旨みだけで味つけ。このスープのおかげで血圧は正常値をキープ(出所:『81歳、現役女医の転ばぬ先の知恵』)

5〜6種類の野菜を刻んで水を加え、30分ほど弱火でコトコト煮るだけ。塩などの調味料は一切使いません。最初は物足りなく感じましたが、慣れてくると、野菜から溶け出したコクと旨みがおいしく、野菜のほのかな甘みも味わい深く感じられるようになり、無理なく続けられています。

肝心の効果はというと、しばらく飲み続けてみたところ、血圧は見事に正常値になりました。複数の野菜から溶け出たファイトケミカルによる抗酸化作用はもちろん、塩分を使わないスープを飲み続けることによって、味覚が薄味に変わり、食事全体から摂取する塩分がへって自然に減塩ができたのでしょう。

おいしくて手軽に作れ、効果もあるので続けやすく、毎日、欠かさず飲んでいます。あきない工夫として、基本の野菜スープをベースに、ときどき牛乳を加えてミルクスープのようにしたり、りんごを加えて甘みを出したりしてアレンジすることもあります。

また、鶏肉などたんぱく質を加えたりしてもいいでしょう。一度にたくさん作って冷蔵庫で保存し、2〜3日で飲み切るようにしています。これからもずっと続けていきたい習慣です。

気をつけたい高齢者の低栄養

昨今問題になっているのが、高齢者の低栄養です。年をとると、肉や脂っこいものを避け、食事の傾向もあっさりしたものになりがちです。でも、低カロリー、低脂肪の粗食を続けていると、低栄養に陥りやすくなります。高齢者こそ、肉や魚などの動物性たんぱく質を積極的にとりましょう。

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