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ビジネス #マネジメント 再設計のススメ

〈マネジメント 再設計のススメ⑤〉「AIで管理職はいなくなる?」2030年の会社組織を予測する

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2030年の管理職はどのようになっているのだろうか
  • 藤田 理孝 リンクアンドモチベーション プロダクトマネジャー

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「AIで管理職はいらなくなる」という空気が、言説ではなく現実の動きとして広がっている。

Fortune誌は2025年9月に「Great Flattening(中間管理職の絶滅)」と題する特集を組んだ。その中で、アメリカの事業家ジャック・ドーシーの「中間管理職層は永続的には必要ない」という発言は注目を集めた。そしてGoogleがチームマネジャーを35%削減したり、独バイエルの管理層の約半数にあたる累計約1万2000人を解雇するといった事態も発生している。

日本でも関連する動きがある。富士通はジョブ型人事への移行を背景に、24年10月に間接部門の幹部社員を対象とした早期希望退職を募集した。パナソニックは25年5月に1万人規模の構造改革を発表し、10月には管理職層も対象とした早期退職を実施している。

これらは直接的に「AIを起点に」「管理職層を対象に」した動きではない。だが業績やジョブ型雇用への移行といった複合的な要因の中で、結果として、これまでの管理職像は安泰ではなくなりつつある。さらに、「管理職になりたい」と思っている人の割合は低下傾向にあり、「管理職がいなくなる」という現実が近づいているようにも思える。

管理職の撤廃は、AIに関連しない流れでもこれまでいくつもの会社が取り組み、何度も頓挫してきた。マネジャーのいない組織「ホラクラシー」を全社導入したZapposでは、移行期に従業員の18%が離脱。Googleも過去にマネジャーを廃止する実験を行ったが、すぐに撤回している。

一方で、管理職の役割が高まる動きも生まれ始めている。Fortune誌(26年4月)が報じたガートナーの調査では、HRリーダーの75%が「マネジャーは責任の拡大ですでに手一杯になっている」と回答している。

デロイトの人的資本の潮流に関するリポート「2025 Global Human Capital Trends」では、73%の組織が「管理職という役割の再発明」の必要性を認識しながら、大きく前進している組織はわずか7%にとどまる。AIの進化によって、管理職という役割がなくなるとまでは言えないが、役割を変えることが求められているようだ。

管理職が1人で働く時代は終わる

では、2030年の管理職はどのようになっているのだろうか。実際に起きているのは、スパン・オブ・コントロール(SOC=管理職一人あたりの直属メンバー数)の拡大だ。

ギャラップの「Span of Control」25年版によれば、アメリカのSOCの平均数は、24年の10.9人から25年12.1人に増えた。2013年比では約50%増になっている。SOC 25人以上の「メガマネジャー」も13%にのぼる。日本では直接的なスパン拡大の事例はまだ限定的だが、ジョブ型雇用への移行と組み合わさり、別の形で進みつつある。

ただし、管理職1人の力量だけでメガマネジャーに変化することは難しい。25人以上をマネジメントする鍵は、人とAIで共にチームを見るという働き方だ。

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