頑張っていたら、やがて頑張り方がわかるようになりました。
今まで、まったくもって効果が出ないやり方で中途半端にしかやっていないこともわかりました。ならばそのやり方で他のことも成し遂げられるかと言えば、興味が持てないことには頑張れないから無理。
めちゃシンプル。
信頼できる人から「やってみたら?」と言われたことをやってみたら、私には得意なことがあるのがわかりました。信頼できる人が「やってみたら?」と勧めてくれる、私にとっては思いもよらなかったことは、たいてい他者から見て私が得意そうに思えることでした。
やってみると、得意なことも意外と頑張れることがわかりました。
好きなことや得意なことを伸ばすのが向いている人と、ゼネラリストとしていろんなことの平均値を上げていくのが向いている人がいます。私は完全に前者です。平均値を上げることが苦手で、好きなことや得意なことを伸ばしていけばどんどん伸びる。
だから苦手なことは人に任せて手を出さないようにしています。そしてやりたくないこと、嫌なことはやらないを徹底する。
得意なことと苦手なこと
問題は、好きなことや得意なことのなかにも苦手なことが潜んでいることです。
たとえば、歌を歌うのが好きで得意だと仮定します。歌はうまいけど、さらにうまくなるためには地道な練習の積み重ねが必要になる。「地道な練習」は、飽きっぽい私にとっては苦手分野に入ります。さあ、どうする。
苦手なことは克服しない派の私ですが、こういうときは得意を伸ばすために必要な苦手に向き合ってきました。なぜかというと、「好きなことがうまくできるようになる」が面白いことに気づいたのと、できることや得意なことだけやり続けていると、いつまで経っても自信がつかないことに気づいたからです。
人にはわからなくても、自分にだけは手を抜いたことがバレてしまうので。
私のオリジナル正攻法にはもうひとつ大切なことがあります。環境がヤバいとわかったときの動き方です。
自分のことで言うなら、35歳で実家に戻り親の仕事を手伝い始めたあたりが地獄でした。居場所はないし、体調も悪くなり、歩いていると片方の目からだけ涙が出てきたのです。あ、これはヤバいなと思いました。
そのとき生まれて初めてカウンセリングを受けました。時間が限られていたので、ちゃんと説明できるように自分が置かれた状況と心境についての資料をつくりました。
それを見て、カウンセラーが言いました。