胡散臭い専門家と信頼できる専門家の「決定的差」 プロフィールの作り方にも、技術が問われる
さて「数字を盛り込んだほうがいい」と書きましたが、あまりに盛りすぎなのは逆効果です。SNSなどで目立とうとするあまり、過剰な実績自慢をしている専門家を多く目にします。
「5000人以上の管理職を指導し、一般的な研修より7倍速く、リーダーシップを発揮できるようになった」「これまでに3000人以上のコンサルタント志望者を指導し、500人以上が年商3000万円を超えた」といった具合です。
このように「誰も本当かどうか確かめようがない数字」を大袈裟に盛り込んでいるプロフィールは、かえって「うさんくさい」印象を与えてしまいます。
できるだけ第三者が客観的に確認できるような固有名詞、そして数字を用いるようにしましょう。
専門家が出すべきプレスリリースとは
繰り返しになりますが、専門家には一般企業のようにプレスリリースの材料となる新サービスやイベントはめったにありません。
ですが、専門家には一般企業とは異なる専門家ならではのプレスリリースの材料があります。その材料は、次の5つのパターンに集約できます。
セミナー開催は、専門家にとって最もプレスリリースを出しやすいテーマです。セミナーでプレスリリースを出して、メディアに取材されるケースには次の3つのパターンがあります。
テレビ取材の獲得を狙うのであれば、セミナーはオンラインではなく対面であることは必須です。オンラインセミナーだと、番組で用いる映像としてはパソコンの画面しか撮影できないからです。よほどのことがない限り、テレビはオンラインセミナーを取材しません。
セミナー開催のプレスリリースには、メディア取材の獲得以外のメリットもあります。実際のセミナー参加者の集客手段として使えるのです。
プレスリリースを配信する手段として「PR TIMES」という有料のネットサービスがあります。これはメディアに届けることが主目的のサービスなのですが、メディア関係者でなくても閲覧することができるのです。
大手のコンサルティング会社や弁護士事務所、税理士事務所などは「PR TIMES」を用いて、集客のためにセミナー開催のプレスリリースを配信しています。
「PR TIMES」は検索した際に、上位に表示されやすいという特徴があります。そのため、ネットで情報を探している見込客の目に止まりやすいのです。主催者にとっては「1人でも参加者が来てくれれば『PR TIMES』の掲載料の元は取れる」という勘定です。
では、他の4つは何なのか。続編『なんの反響もない「残念プレスリリース」の盲点 大切なのはニュースに関連する情報かどうか』で解説します。
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