元ニート実業家が考える、成功する「発想法」 経営者も無一文も体験して見えてきた

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まずは「信頼残高」です。最近、この言葉を耳にした人も増えたのではかと思います。信頼残高とは文字通り、「信頼」がどの程度あるか、ということです。信頼を得るような行動をすればそれは上がりますし、不信感を与えることが続けば当然下がります。

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今は人の「承認欲求」が大きな時代です。「何千万円の貯金をもっている」という人よりも、「自分のフェイスブックには、いつも多くの知人からコメントが寄せられる」とか、「『出張で●●に行くのですが、どなたかランチをご一緒しませんか?』と呼びかけると、たいてい誰か応えてくれる」という人のほうが、尊敬も集めるし、一緒に仕事もしたいという気持ちになるのではないでしょうか。

僕は、仕事の上で多くの富裕層とも会ってきましたが、孤独な人も多いです。おカネばかり持っていて孤独になるよりも、ネットワークの中でつながりながら、人の承認を得たほうが幸福なように思います。

さらに、多くの経済学者が「幸福のピークは700万円」と言っています。それ以上に稼ぐと、ストレスのほうが大きくなるようです。

もちろん、それ以上に稼ぐほうがよいかもしれませんが、時間、精神的余裕、健康、家族を考えると、そのあたりが最適だとか。だから、私たちがやるべきことは、まず「信頼残高」を増やすことです。

「信頼残高」を増やすのに有効なこと

そのために何をすればよいか。私がやっているのは、次のことです。

①どん底にいる友人をケアする
病気の人、仕事を辞めた人。あなたの友人の中でも、今、困っている人は必ずいるはずです。そういう切実な人をまず助けてください。
②縁を切らない
幼馴染、高校・大学、就職した当時の仲間などなど、さまざまな友人がいると思います。僕は、そうした色んな時期の友人と、それぞれ5人くらい定期的に会うようにしています。昔の友人の中には、中卒・高卒の人もいて、地元で頑張っていたりします。1カ月に1度は実家に帰って、交流をしています。
③どんなときでもできる「貢献」をする
たとえ、自分が病気で寝ていたとしても、人に対してできることはあります。僕は体が丈夫でないから、家に閉じこもっていることも多い。でも、たとえば、フェイスブックで頑張っている友人を見つけたら、シェアして紹介してあげたり、アドバイスできることがあれば伝えることもできると思います。たったひとつのメッセージでもちりもつもれば、ということがあります。ささいなことをおざなりにしないことです。
④アウトルックマネジメントに気をつける
要は身だしなみです。イケメンかどうかということではないです。男性は「清潔感」、女性は「透明感」が大事ではないかと思います。これは、決して自分がいい格好をしたいからということではありません。他人に対する尊敬のためのものと考えてください。仕事で多くの方に会いましたが、上の階層の人ほど、これができているように思います。
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