元ニート実業家が考える、成功する「発想法」 経営者も無一文も体験して見えてきた
僕は会社を辞めて外に出てから、さまざまな人に出会いました。どうやって食べているのかわからないような人たちにも、本当にたくさん出会いました。
そうした知り合いの考え方や資質、違いを理解したうえで、プロジェクトに入ってもらうこともあります(ただし、一緒にいる人に儲けてもらう、自分の取り分は最後でいい、ということは心掛けています)。相手のことをつかんでいれば、できることはたくさんあります。
「つながり」というと聞こえはいいですが、人脈の本質は名刺の量ではありませんよね。常に相手に貢献しようという気持ちが大事なのだと思います。
「稼げないもの」を「稼げるもの」に変えるコツ
信頼はこのように重要ですが、もちろんそれだけで稼ぐことはできません。よくあるのが、自信のある事業なのに、なかなか稼ぐことができないということ。しかし、稼げないものを稼げるものにするコツはあります。
たとえば、僕がいま携わっている劇団経営。一般的に儲からないと言われますが、方法さえわかれば、ちょっとしたことで利益を上げることもできるのです。
演劇というと、皆さん思い浮かべるのは、劇団四季とか宝塚など大きな劇団ではないかと思いますが、日本には小さな劇団が300団体くらいあります。しかし、大体が閉鎖的で「好きな人だけが見に行く」ものになっています。そこで、僕はこんなことを行ないました。