テスラ完全自動運転EV発表も実現性に疑問の声 2027年までの販売を宣言も技術と規制のハードルに直面

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また、イベントで走行したサイバーキャブは遠隔から監視され、発進と停止を操作するスタッフがいたようだと指摘するメディアもある。

サプライズで登場した「ロボバン」

今回の「We, Robot」イベントで最も人々を驚かせたのは、実はサイバーキャブではなく、イベント後半に登場した「ロボバン」だった。

発表イベント後半に出てきたテスラのロボバン(写真:Tesla, X)

6月にテスラがThe Boring Companyのトンネル内を走る12人乗りのバスのような車両を製造しているとの噂も出回っていた。

今回のイベントで、その車両がどのようなものになるのか、人々の前に提示された。会場に現れたロボバンは20人が乗れると説明された(座席は14席だが、立って乗る人も足せば20人ぐらいになりそうだ)。

ロボバンのラゲッジスペース(写真:Tesla)

通常のバンなら運転席があるべきところと、車体後端部はラゲッジスペースになっており、空港のシャトルバス的な使い方には最適だろう。マスク氏はロボバンはロボタクシーよりもさらに低コストになり、1マイル当たり0.05~0.1ドル程度になると述べた。

ロボバンの客席。通常のバスと大きく印象は変わらない(写真:Tesla, X)

ただ、ロボバンに関してはまだコンセプトカーの域を出ていないように感じる。外観からもわかるとおり、この車両は路面とのクリアランスが非常に少なく、少しの段差で底を擦りそうだ。このままの状態で一般公道を走ることはないだろう。

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