テスラ完全自動運転EV発表も実現性に疑問の声 2027年までの販売を宣言も技術と規制のハードルに直面

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マスク氏は、ロボバンがいつ発売されるのかは明らかにしていない。

パッと見は路面電車のようなロボバン(写真:Tesla)

投資家の反応は…

今回のイベントは、全体的に“ふんわりとした話”に終始したという印象は否めない。特にサイバーキャブの登場時期については、イーロン・マスク氏本人も自信なさげに見えた。

イベントで語るイーロン・マスク氏(写真:Tesla, X)

夢のような機能を備えているにも関わらず、そのワクワクが身近にあるという雰囲気が、あまり感じ取れなかったのだ。

SUV全盛のご時世に、2人乗りクーペスタイルのクルマが出てきたせいかもしれないし、その走る様子に目新しいところがほとんどなかったからかもしれない。もしかすると、いまの時点で人々が求めているのは、より現実的な2万5000ドルのModel 2だったかもしれない。

大手調査会社フォレスター・リサーチのアナリスト、ポール・ミラー氏は、テスラがイベントで述べた期間内に「3万ドル以下でこの新車を提供することは、極めて困難だろう」との見解を示した。そして「最終的にその価格に近づけることは可能かもしれないものの、外部からの補助金を獲得するか、テスラが車両1台ごとに損失を出す覚悟でなければ、向こう10年の間にその価格に近いものを発売するというのは現実的ではない」と述べている。

投資家にとっても、このイベントは期待したほどではなかったようだ。テスラの株価は金曜日に9%近く下落して取引を終えた。これは年初来で12%、過去12カ月間で17%の下落となる。

タニグチ ムネノリ ウェブライター

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たにぐち むねのり / Munenori Taniguchi

電気・ネットワーク技術者として勤務したのち、Engadget 日本版(閉鎖)でウェブライターとして執筆開始。以降、Autoblog 日本版(閉鎖)、Forbes JAPAN、Gadget Gate、Techno Edgeなどでグローバルなトピックを中心に執筆。得意ジャンルはIT・ガジェットからサイエンス、宇宙、自動車・モータースポーツ、音楽・エンタメ、ゲームと幅広い。

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