「お手本となる人がいない職場」で自信を持つコツ ロールモデルを見つけ成功への道筋を明確にする
職場では、成功した上司や先輩がロールモデルになることが多いです。
例えば、ある先輩が難しい顧客との交渉を上手に進めているのを見たとき、「自分もそれができるかもしれない」と感じることが代理体験です。そこから、どのように準備し、どのように交渉を進めるかを学び、交渉のアプローチや顧客への提案方法など、具体的な行動を観察して、自分に応用して同じようにやってみることで「自分もできた」という成功体験を積み重ねると自信につながります。
職場にお手本となる人がいない場合でも、自分と似た職種や環境で成功している他者の例を探し、その行動を学ぶことが役立ちます。
代理体験は、周囲の成功例に注意を向け、そこから学び、実践することで、自己効力感を高め、キャリアアップにもつながります。
自己効力感を高める方法としては、自分が直接体験することよりも効果は弱いといわれていますが、他人の成功から学び、内発的動機付けから自らの実践を積み重ねることで、徐々に自信を築いていくことが可能です。
次に、実際に代理体験を取り入れる2つの方法を詳しくご紹介します。
I. ロールモデルを見つけ、観察する
ロールモデルを見つけることは、自分が目指す成功への道筋を明確にするのに非常に役立ちます。
①ロールモデルを見つける
自社や自分が所属する業界内で、理想とする人物をロールモデルとして選びます。選ぶ際には、今の自分からあまりにも能力がかけ離れた遠い存在の人よりは、自分と似た背景を持ち、成功への道が分かりやすい人を選びます。これにより、その人の成功が自分にとって現実的で到達可能なものとして感じられます。
②自分が取り入れたいところ
ロールモデルになる人のどんなところを自分が取り入れたいかを観察し、具体的に決めます(仕事の取り組み方、人間関係の築き方、キャリアの進め方、考え方、振る舞いなど)。その人から学ぶ際、その経験や知識が自分の現状や目標とどのようにつながるかを意識することが大切です。
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