体育会学生求む--今年も東京六大学就職リーグが開催
12月4日(日)、東京新宿で「東京六大学就職リーグ」が開催された。東京六大学就職リーグとは、東京六大学の体育会に所属する学生のみを対象にした合同企業説明会。主催は体育会所属学生の就職を支援している(株)アスリートプランニングで、参加企業は商社、金融、マスコミなど有名企業26社、学生数は853人だった。昨年の12月8日にも同様のイベントが開催されたが、そのときよりも参加学生数は約200名増加した。
東京六大学の体育会に所属する大学3年生は約2000人なので、4日の就職リーグには、4割以上の学生が集まったことになる。12月に入ってから多くの合同企業説明会(合説)が開催されているが、六大学就職リーグと他の合説の違いは、採用企業の本気度だろう。
企業によっては「大規模合説には、学生へのPRのためにとりあえず参加している」(金融・採用担当)という場合もあるが、六大学就職リーグに参加している企業は、「ここで出会った学生を採用しよう」という意識が強い。
参加していた金融関連企業の採用担当者は「今春採用した学生のうち、3分の1はこのイベントで会った学生だった。今回も採用するために参加した。六大学の体育会学生はバランスがいい」と採用意欲の強さを語った。
またメーカーの採用担当者は「六大学の体育会学生は受け答えがしっかりしているし、礼儀正しい。大規模合説ではコミュニケーションがうまくとれない学生や、ピアスを付けた男子学生を見ることがあるが、ここにはそんな学生はいない」という。大規模合説には数万人規模の学生が集まるが、ターゲットになる学生は少ないようだ。