連続強盗「狙われた4つのエリア」に"闇名簿"の存在 資産家だけでなく、どの家庭にも危険が迫っている
ただし、本当に緊急である場合や訪問者がしつこい場合は110番通報をすべきだ。
「環境防犯」という言い方もあるが、周囲より「一段高い」防犯を目指すのも重要である。予算の許す範囲で、環境に合った何らかの対策を取ってほしい。
たとえば、窓ガラスを強化ガラスに換えたり、玄関ドアや窓ガラスを二重ロックにしたりするなど。扉や窓の不自然な振動を知らせるサービスを導入するという手もある。
犯行グループによる下見の段階で「狙いやすい」と認識されないよう、周辺の住宅以上の警備措置を整えるのだ。
家の中に「逃げ込める場所」を
「最後の砦」の用意も考慮しよう。
何者かが侵入してきた場合に備え、「逃げ込める場所(「パニック・ルーム」「セーフ・ヘブン」などという)」を決めて、整備しておくのだ。
筆者は外務省などの研修で、特に危険な国や地域に赴任する者には、こうした「逃げ込める場所」を設定するよう勧めてきた。
具体的には、たとえば寝室を「逃げ込める場所」とした場合、扉を頑丈な素材にし、二重ロックにする。サイレン機能付きのメガホンを用意する。警察が駆け付けるまで、襲われても耐えられるようにしておくのである。あわせて、在宅中も極力携帯電話を持ち歩く、携帯電話の充電はなるべく「逃げ込める場所」で行うなども重要だ。
昨今の「闇バイト」による強盗の手口を考えると、日本でもこうした、「危険地域」並みの措置が必要になってきている。従来の「空き巣」中心の家屋の防犯から、意識を切り替えるようにしてほしい。
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