ただ、このリベラルな思想に強烈な怒りを表しているのがマスクだ。
Xと自身が率いる宇宙企業・スペースXの本社をテキサス州に移転することを表明した際は、カリフォルニア州の新しいジェンダーアイデンティティー(性自認)法が「我慢の限界だった」と移転の理由を述べている。同法は、子どもが出生時の性別と異なる性で認識されることを望んだ場合、公立学区が教師に両親への通知を義務づけることを禁じている。
かつての大統領選挙では民主党候補者に投票したことを公表していたマスクだが、近年は急激に保守思想に傾いている。
目の敵にしているのは「Woke(=ウォーク、目覚めた)」と呼ばれる、ダイバーシティーや公平性などを社会正義として実現しようとする動きだ。自身の子どもが性転換したことにショックを受けたとマスクはインタビューで語っているが、パンデミック中の厳しい外出規制など、マスクを反ウォークに駆り立てた要因は複数あると思われる。
マスク個人の報酬メリットも大きい
ビジネスとしての打算もある。
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