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アップルと真逆、HTCが打ち出す「VR空間」の新戦略 どこでも使える「手軽さ」でシェア拡大を狙う

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  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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「一方でHTCの出荷数はここ数年は数千〜1万台程度です。近年、Meta、Xreal、PSVR、Picoなどコンシューマー向けのヘッドセットがトップシェアを占めるようになり、相対的にシェアが下がっています。出荷台数自体もコンシューマー向けではMetaやPicoなどと比べた場合、販路やマーケティング、アプリケーションといった面で劣ってしまうので減少傾向にあります」(井辺氏)

カントリーヘッドの小山氏は現状について「市場が広がっている中で、HTCはもともとのユーザーベースがあり、販売数はそれほど変わっていない。新しい製品が出るとコンスタントに売れていく」と述べ、コアなファン層は維持できていると説明する。

他社ヘッドセットにトラッカー提供

HTC NIPPONは、VRヘッドセット市場でのシェア低下という課題に直面しながらも、周辺機器戦略で活路を見いだしている。

VRヘッドセットには“トラッカー”という周辺機器がある。指先や足元などの全身の動きを検出するデバイスだ。HTCはこのトラッカーを、Meta Questのような他社製のデバイスでも利用できるようにしている。小山氏は「VRヘッドセット界のAnkerを目指している」とスマホ周辺機器大手になぞらえて語る。

VRの周辺機器として欠かせないトラッカーでシェアを高める(筆者撮影)

実際、日本市場ではこの戦略が功を奏している。小山氏によれば、「日本はトラッカー利用率が非常に高く、北米市場と並んで重要な市場となっている」そうだ。特にVR ChatやVTuber文化の隆盛により、フルボディトラッキングへの需要が高まっている。ベースステーションとトラッカーを市場に出すだけで、あっという間に売り切れてしまうそうだ。

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