コロナウイルスは変異を繰り返すたびに免疫を逃れる力を増し、感染力が高まる可能性がある。一般的にウイルスが変異すると、それまでのワクチンは効果が落ちるため、マイナーチェンジしたワクチンが作られる。
現在は、世界的にオミクロン株のJN.1系統から派生したKP.3系統が主体で、国内でも大多数を占めている(国立感染症研究所、9月18日時点)。
今回、定期接種が始まるJN.1系統対応のワクチンで、KP.3系統にもウイルスを中和する抗体が作られることは動物実験で確認ずみ。人で臨床試験を行わなくても、効果を予見できるとして承認されている。
コロナはいつまで続くのか?
それにしても、コロナはいつまで続くのか。
「本当のところは誰もわからないが、これから先、新型コロナウイルスがまったくなくなることはないだろう」(四柳さん)。西さんも、「年に2~3回程度の流行は、まだ数年続くかもしれません」と見る。
すると、来年秋以降もコロナワクチンを接種することになるのだろうか。
「重症化予防効果が半年~1年で弱まっていくことを考えると、供給量や定期接種などの枠組みはともかく、年1回秋に、そのときに流行する変異株に対応したワクチンを接種するのがよいといえます」と西さん。
その上で、「それとは別に、高齢者や医療従事者は夏季の流行に備えて5~6月にも接種し、年2回とすることも考えられます」と話す。
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