「締め切り」守れない人が知らない正しい設定方法 決め方次第で人生の充実度と目標達成度が激変

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
×締め切りがあいまい
「なる早で終わらせる」
「今日中に何とかしよう」
「手が空いたら始めよう」
〇締め切りが具体的
「来週火曜日の午後1時までにプレゼン資料を作成する」
「今日の夕方5時までにこの本を読み終えよう」
「8月1日の午前9時から英語の勉強を始めよう」

4:「小さな締め切り」が前に進む力につながる

「小さな締め切り」とは、

「短く(細かく)区切った時間」

のことです。

「時間術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
『「時間術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(日経BP)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

拙著『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(日経BP)の制作の際、勉強術の名著100冊を精読した結果、「人間の集中力は長く続かない」「集中力が続く時間には個人差はあるが、一般的には90分が限界と考えられている」ことが明らかになりました。

したがって、時間を短く区切ったほうが、集中力の高い状態を保つことができます。

「おすすめなのが、時間を15分に区切ることです。短く感じるかもしれませんが、集中すれば多くのことができます。

また、60分、90分など比較的ロングスパンで区切ってしまうと、つい油断して、冒頭の15分、20分を無駄にしてしまう可能性があります」(大平信孝『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』/かんき出版)

教育コンサルタントの塚本亮さんは、フルマラソンを例に、時間を区切ることの大切さを説明しています。

「フルマラソンでは42.195キロを走るわけですが、このときも一気に長距離を走ろうとするのではなく、走る距離を短く区切り、それぞれの区間をどのぐらいのタイムで走ればよいのかを考えるなど、時間を意識することが大事です。(略)

このように、小さな締め切りをどんどんつくって、短距離走を繰り返すようなイメージを持つと集中力が高まります」(『頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き』/すばる舎)
×ロングスパンで区切る
午前9時から12時まで、プレゼン資料を作成する
〇時間を短く区切る
9:00~9:30/情報収集
9:30~9:45/集めた情報の取捨選択
9:45~10:15/資料に落とし込む内容の整理
10:15~10:30/小休憩
10:30~11:30/企画書のテンプレートに入力
11:30~12:00/内容の推敲(見直し)➡資料完成

時間を短く区切るときに活躍するのがタイマー(ストップウォッチ)です。塚本亮さん、大平信孝さん、樺沢紫苑さん、茂木健一郎さん、齋藤孝さん、池田貴将さんなど多くの著者が、タイマーを使って時間制限を設け、集中力を高めています。

「『この仕事を15分で終わらせる』『この仕事を45分で終わらせる』と制限時間を決めて、タイマーでカウントダウンします。

制限時間を決めると、緊張の物質ノルアドレナリンが分泌されます。ノルアドレナリンが適度に分泌されると、集中力が高まり、仕事のパフォーマンスもアップします」(樺沢紫苑『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』/KADOKAWA)
藤吉 豊 文道代表取締役

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ふじよし ゆたか / Yutaka Fujiyoshi

有志4名による編集ユニット「クロロス」のメンバー。日本映画ペンクラブ会員。神奈川県相模原市出身。編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。編集プロダクション退社後、出版社にて、自動車専門誌2誌の編集長を歴任。2001年からフリーランスとなり、雑誌、PR誌の制作や、ビジネス書籍の企画・執筆・編集に携わる。文化人、経営者、アスリート、タレンドなど、インタビュー実績は2000人以上。2006年以降は、ビジネス書籍の編集協力に注力し、200冊以上の書籍のライティングに関わる。現在はライターとしての活動のほか、「書く楽しさを広める活動」「ライターを育てる活動」にも注力。(※「吉」の字は正しくはツチヨシ)

この著者の記事一覧はこちら
小川 真理子 文道取締役

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おがわ まりこ / Mariko Ogawa

有志4名による編集ユニット「クロロス」のメンバー。日本映画ペンクラブ会員。日本女子大学文学部(現人間社会学部)教育学科卒業。東京都在住。編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。その後、フリーランスとして、大手広告代理店の関連会社にて企業のウェブサイトのコンテンツ制作にも関わり仕事の幅を広げる。これまでに、子ども、市井の人、文化人、経営者など、インタビューの実績は数知れない。現在は、ビジネス書や実用書などの編集・執筆に携わる一方で、ライターとして約30年活動をしてきた中で培ってきた「書く」「聞く」についてのスキルや心構えを伝えたいと、ライティング講座にも注力。https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/24/09/12/01602/

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事