「締め切り」守れない人が知らない正しい設定方法 決め方次第で人生の充実度と目標達成度が激変
終了デッドラインとは「終わらせる時間」のこと、開始デッドラインとは「始める時間」のことです。
始める時間が決まっていないと、取りかかるのが遅くなってしまい、締め切りに間に合わなくなるリスクが高くなります。
著作家でビジネスコンサルタントの星渉さんも、『神時間力』(飛鳥新社)で、「よく多くの人間が『◯月◯日までにやろう』と締め切りを決めますが、あれはダメですよ」と述べ、ダメな理由として、「時間を確保するうえで大事なのは、『いつまでにやる』という締め切りを決めるだけではなく、『いつやるか』を決めること」と説明しています。
締め切りに遅れてしまう原因のひとつは、「締め切り間際になってから慌てて取りかかる」ことです。締め切りに間に合わせるためには、「◯月◯日の◯時から手をつけよう」と、「始める時間」を意識することが大切です。
3:あいまいさをなくして、具体的に
クリエイティブディレクターの水野学さんは、『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』(ダイヤモンド社)で、「締め切りを決めていたとしても、それが『あいまいな締め切り』であったなら、決めていないのと同じ」と述べています。
水野学さんや前述の中島聡さんなど、著者の多くが「あいまいなワード」として挙げているのが、「なる早(「なるべく早く」の省略語)」です。「なる早」には基準がありません。「なるべく」とはいつまでを指すのか、人によって解釈が異なります。
時間は「数えられるもの」です。数えられるものに対しては、「なる早」「今日中」「今週中」「午後イチ」「朝イチ」「大至急」といった感覚的な表現を避け、数字を使って具体的に示します。
「いつまでにやるのか」「いつから始めるのか」「何をするのか」を「日付」と「時間」で確認する習慣を身につけましょう。