日経平均は9月下旬以降再び下落する懸念がある それでも中期での日本株の魅力は変わらない

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
日米の金融決定会合は終了したが、日本株をめぐっては今後も9月27日の自民党総裁選挙など、複数の不透明要因がありそうだ(写真:ブルームバーグ)

残念ながら、今年の日経平均株価の高値は7月11日の4万2224円で決まった可能性が高いとみている。日米金利差縮小によるさらなる円高や、増益率など業績鈍化が予想される米国株の下落リスクがあり、需給面やテクニカル面でみても高値を更新するのは難しいとみているからだ。

10~11月に下落、再度の3万5000円割れも

日経平均は、8月5日に3万1458円まで暴落したことによって、完全に上昇トレンドが崩れてしまった。戻り高値の限界(上限メド)は、上記の7月の最高値から急落する途中でつけた7月31日の戻り高値3万9101円になるとみていたが、実際、9月2日に3万8700円(同日のザラバ高値は3万9080円)をつけたことで、想定どおりの展開となった。

当面の想定レンジは、上限は3万9000円前後、下限は3万1000円前後とみている。またここからの日本株に関しては、引き続き「押し目買い」ではなく、「戻り売り」のスタンスでいたいところだ。日経平均株価は9月11日の3万5619円が8月5日に対する二番底になったという見方もあるが、私は10~11月のどこかで、再び3万5000円前後から3万1000円前後のレンジ下限に近づき、そこが二番底になると想定している。

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事