日経平均が再び4万1000円を超えたらどうするか 4月から年末までの「日本株投資戦略」を考える
まず、ここ1カ月の株価動向を確認しよう。日経平均株価(断りのない限り終値)は、2024年2月22日に3万9098円となり、平成バブル真っただ中の1989年12月29日につけた史上最高値3万8915円を、34年ぶりに上抜けた。
日経平均4万1000円以上では積極的に買いたくない
その後は3月4日に4万0109円と初めて4万円台に乗せていったんピークをつけ、13日に3万8695円まで1414円幅で急落(ザラ場ベースでは2201円幅)した。だが18日からは再び急上昇して、再度21日に4万円台を回復(4万0815円)。22日には4万0888円(ザラ場ベースでは4万1087円)をつけて史上最高値を更新中だ。
一方、TOPIX(東証株価指数)は6日に2730.67でいったんピークをつけた。その後13日に2648.51まで82.16ポイント幅で急落(ザラ場ベースでは137.34幅)した後、14日から急上昇。再度19日に2750.97の高値をつけ、3月22日に2813.22をつけて年初来最高値を更新中だ。
ただ、TOPIXは、日経平均株価とは違い、1989年12月18日につけた史上最高値2884.80(ザラ場は同日の2886.50)をまだ超えていない。3月22日の高値との差は71.58ポイント幅、率では2.54%の差がある。
今後、TOPIXも史上最高値を更新するとして、日経平均株価も3月22日の終値から同じ上昇率(2.54%)で上昇すれば、4万0888円×1.0254=4万1926円となる。これは私の前回のコラム「日経平均は年前半4万2000円まで上昇の可能性」(3月8日配信)での予想株価に接近することになる。だが、最初に今後の投資戦略から話すと、日経平均株価が4万2000円に迫る水準(4万1000円以上)では積極的に買いたくない。
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