なお、庶民とは縁遠いお店に感じる「PAUL」ですが、運営しているのは株式会社レアールパスコベーカリーズ。
敷島製パン株式会社のベーカリー事業会社として、1981年に株式会社パスコ東京として発足し、その後、2000年に今の名前に社名変更した歴史を持ちます。
敷島製パンといえば、スーパーやコンビニの陳列棚でお馴染みの「Pasco」で知られる会社。「Pasco」の親戚筋のお店と思うと、なんとなく親近感が湧くのでは?
雰囲気代を含めれば、お値段以上のモーニング
そんな「PAUL」のメニューや味付けは総じて女性好み。雰囲気も女性好み。そして、利用客はほぼ女性です。
朝8時30分の時点で40席ほどある店内は満席で、20人以上が利用していたのですが男性は2人だけ。その2人も奥さんの同伴という感じ。ほとんどが女友達2人組もしくは女性のグループです。
誰一人、「寝起きでジャージ」「Tシャツに短パン」みたいな服装をしていません。ロングワンピースや、チュニックの重ね着、マリメッコのスカートや、リバティプリントのブラウスなど、ナチュラルなファッションのおしゃれさんばかりなのです。何かしらのドレスコードでもあるのかというほど(ちなみにTシャツに短パンだった筆者は浮いていました)。
ビュッフェは言い変えれば食べ放題。「沢山食べて元を取るぞ」みたいな気持ちで「PAUL」のモーニングビュッフェに行くと場違い感がすごいです。
誰もが、行儀良くビュッフェブースの列に並んで順番待ちして、割り込む人などいません。お皿にてんこ盛りに料理をのせて、ガツガツ頬張る人もいません。
食事・内装・スタッフ・お客さん、全てがいい感じで、空間全体が心地良く整っています。このちょっと特別な時間が3080円というのは、決して高くはないのかもなと、考えさせられる朝です。
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