新時代に入ったベンチャー業界の「活況」と「選別」 社数は増えたが、成熟期企業の調達環境は…

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IVSはベンチャーが投資家や事業パートナーを見つける場にもなっている(写真:IVS2024KYOTO/IVSCrypto2024KYOTO)
7月開催のIVSの様子。昨年より2000人多い1万2000人が来場(写真:編集部撮影)

成熟期での選別が進む

成長の段階によっても状況は異なる。「シード」や「A」といった立ち上げ間もないベンチャーへの投資額はほぼ変わらないが、ミドル(成長期)やレイター(成熟期)といった「C」や「D」の調達額の下落が続く。

ただ、レイターステージも厳しいベンチャーだけではない。クラウド型人事労務ソフトのSmartHRが7月に約214億円の調達を発表したように、有望企業には資金が集中する「選別」が進む。

投資家からの注目度が高いのは「ディープテック」と呼ばれる研究開発型企業。AI、航空・宇宙、バイオ、エネルギーなど、社会へのインパクトが大きい分野に資金が投じられている。そうした研究力や技術力を持つ大学にも目が向けられ、大学発ベンチャーの資金調達は年々増えている状況だ。

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