元ビリギャル「地頭に関係なく学力を伸ばす法則」 「地頭がよかったんだよ」という言葉に抱いた違和感
私がコロンビア大学院で認知科学を学んでわかったことの1つは、「勉強できるようになるためには、何よりモチベーションが大事」ということです。
モチベーションがないまま、イヤイヤ勉強しても効率が悪く、結果も出にくいです。
では、どうすればモチベーションが生まれるのか? 研究によると、モチベーションには「適度な期待値があること」と「本人がそのタスクをすることに高い価値や意味を感じていること」の2つの要素が不可欠です。
価値: そのタスク自体や結果にどれだけの魅力を感じるか。
勉強のやる気を出すためには、「不純な動機」でもいい
例えば、簡単な問題に答えて好きなお菓子がもらえるゲームでは、問題が解ける自信(期待値)が高く、報酬(価値)が魅力的だと、積極的に参加します。逆に、問題が難しく報酬が魅力的でないと、参加する意欲は低くなります。
何かを達成するためには「自信」と「魅力」のバランスが重要で、これを意識することでモチベーションを高めることができます。
まず、目標に対する価値を自分自身が強く感じること、例えば勉強の先に得られる「ご褒美」や「成果」に魅力を感じることが必要です。
私の例で言えば、あるとき嵐の櫻井翔君が慶應大学に通っていることを知り、「私もそんなキラキラした人たちが通っている慶應に行きたい!」と思ったことが勉強へのモチベーションになりました。
大切なのは、他人や世間の価値観ではなく、「自分だけの価値ある目標設定」をすることです。
モチベーションが湧かないのは、目標に対して価値を見出せていないからです。
なんで受験をするのか、なんでその学校に合格したいのか、なんのために勉強するのか。自分の「ワクワク」や「好き」を軸に、真剣に考えてみてください。
「親がうるさいから早く一人暮らしをして自由になりたい」「憧れの東京で暮らしてみたい」こんな不純な動機でも、自分にとってはものすごい価値が出ることもあります。周囲の目は気にせず「自分を本当にやる気にさせてくれる勉強の動機」を探してみましょう。
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