元ビリギャル「地頭に関係なく学力を伸ばす法則」 「地頭がよかったんだよ」という言葉に抱いた違和感

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あるとき、がんばったはずのテストで思ったより点数が悪かったのに、クラスメートは高得点だったとします。そのとき、「自分は頭が悪いから勉強は苦手だ」「あの子は元々頭がいいから」と思い込んでしまうと、勉強する気が失せてしまい、結果として努力をしなくなります。

これを「固定マインドセット(Fixed Mindset)」といいます。「生まれつきの能力は変えられない」と考えることで、失敗を自分の能力不足と捉え、心が折れやすくなってしまうのです。

一方で、「成長マインドセット(Growth Mindset)」を持つ人は、「努力次第で能力は伸ばせる」と信じ、失敗経験から学び、改善して成功率を高めます。

このように、どのようなマインドセットを持っているかで行動が変わり、結果も変わるのです。あなたがこれから勉強できるようになるためには、まずはこの「成長マインドセット」をインストールしてもらう必要があります。

地頭とは暗記力ではない

私は「ビリギャル」として知られるようになってから、「地頭がよい」とよく言われるようになりました。「地頭って何?」と思い、調べてみると、日本独自の言葉で、最初にこの言葉を世の中に広めたのは、ビジネスコンサルタントの細谷功さんだそうです。

具体的には「考える力」のことを指し、この考える力は、「知的好奇心」「論理的思考能力」「直感力」「仮説思考能力」「フレームワーク思考」「抽象化思考力」の6つに分けられるそうです(『地頭力を鍛える』細谷功著より)。

つまり、「地頭がよい」とは知識の多さや暗記力ではなく、物事を考える力のこと。この力はトレーニングで鍛えられるため、「生まれつき」や「変えられないもの」ではありません。決して「生まれつき持って生まれた知能レベル」みたいなことではないし、「どんなに努力したって変わらない」ものでも全然ないんです。

「理解すること」と「思考すること」をクセづけた勉強法を続けることによって、あなたの「地頭力」は自然と向上していきます。だから、今日から、「勉強=暗記」というイメージは捨てましょう。

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