「電動モビリティ」最大手のLime、日本再上陸の勝算 2026年までに日本市場で2万台の展開を計画
ハートマンCOOによると「当初は着座式シートボードの日本投入を計画していなかったが、高齢化が進む市場背景を踏まえて導入を決めた」と説明する。
結果的にこの戦略は当たっていたようだ。サイ氏によると、日本では着座式シートボードとキックボードを半々で導入しているにもかかわらず、日本進出後2週間の利用実績では着座式が7割、キックボードが3割という比率になっているという。ただしこれは、着座式が普及しておらず、目新しいからという理由があるかもしれない。
ちなみに、着座式シートボードは利用距離も長い傾向にあるという。サイ氏は「通常は2~3kmの利用距離が多い中で、着座式は最長で19kmの利用も見られた」と話す。
これらのデータを踏まえ、ハートマンCOOは「日本は、この着座式シートボードにとって世界一の市場になる可能性がある」と述べた。
実は日本には2度目の進出
実はLimeは日本への進出は2回目だ。前回は2019年9月、福岡市で小規模に実証実験として展開していた。この実証実験は、Fukuoka Smart Easts推進コンソーシアムが主催するFukuoka Smart Eastプロジェクトの一環として行われ、LimeはKDDIおよび株式会社デジタルガレージと共同で参画した。
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