私にとって起業は、バンドをやるのと同じ感覚なんです--村上太一・リブセンス社長(第3回)

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 そろそろお会いできる頃かなと思っているのですが、実際にお会いできたら仕事の任せ方や組織・風土のつくり方をぜひ聞いてみたいです。

--ライブドア元社長、堀江貴文氏の印象はいかがですか。

経営者という視点ではありませんが、一人の人間として見た場合、社会に屈せず物事の本質を大切にしようとする姿勢は嫌いじゃない。同じことを言うにしてもプロセスが間違ったり、社会に対する配慮の不足はあったと思いますが。

ただ、ITバブルもライブドア事件も、自分の起業や上場にはまったく影響を与えていません。私の起業の目的は目立つためではなかったですし、ライブドア事件によって上場忌避を考えることもありませんでした。

--大王製紙やオリンパスなど、上場企業の不祥事が続いています。

大王製紙はモノ言えぬ空気や一族への権力集中が原因ですよね。当然ながら当社も株式を公開したら何が起こるかということもしっかり考え、覚悟のうえで上場をしています。やはりトップの品格やモノが言いやすい社内環境は大切だなと思います。

--なぜ起業する人が少ないと思いますか。

私にとって起業は、大学生がバンドに夢中になる感覚と同じなんですけれど、きっと多くの人にとっては起業が非日常なのでしょう。親も反対しますし、周囲を見渡しても誰も起業していない。私と同じ早稲田大学政治経済学部卒業で起業した人間も数えるほど。

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