裸の王様?東芝では「実力者」に誰も諫言せず

なぜ役員フロアにそのまま居残るのか

2013年の世界経済フォーラムに出席した際の東芝・西田厚聡氏。社長を退いた後も、東芝社内で強力な権力を保持していた(写真:ロイター/アフロ)

アンデルセンの有名な童話「裸の王様」に似た光景が、東芝で続いている。正確には「裸の上皇」と言うべきか。不適切会計の発覚で辞任に追い込まれた元トップのうち、最大の"戦犯"であるはずの西田厚聡・元相談役が従来の執務室から依然として動こうとしていない。

東芝内部では現在、不適切会計発覚と巨額損失を受けて、先行き不安が強まっており、多くの社員は「東芝を立ち直らせたい」と真剣に考えている。しかし、社内では上に対してモノを言えない雰囲気があるようだ。

西田氏だけが38階フロアに留まるのはなぜか

多くの社員が不思議に感じているのが、7月21日付で退任したはずの経営幹部の処遇。現在の対応は、ほどぼりが冷めるのを待っている、と取られかねないようなものだ。

とはいえ処遇には違いがある。同社は西田氏の後任社長を務めた佐々木則夫、田中久雄両氏の個室を、役員室が並ぶ本社ビル38階から37階へと移転させる準備を進めている。37階には、同じく辞任した副社長陣のために個室ではないものの仕事用のスペースも設ける計画だ。これは残務処理などもあることを考えれば説明の付くことかもしれない。

ところが西田氏が執務する部屋だけは38階にとどめる計画になっている。また、辞任後に佐々木、田中の両氏は出社を控えているが、西田氏だけは社用車での「お成り」を続けており、明らかに違いがある。

それは、なぜなのだろうか。

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