「新iPhone」は、現行モデルと何が変わるのか

感圧タッチが目玉機能になる可能性

ただ、セカンドモデルをリリースする年であっても、あるいはデザインが変わらない年だからこそ、アップルは新しいテクノロジー、特に操作性を左右する新しいインターフェイスを導入し、それまでとの違いを強調してきた。

例えば、iPhone 4Sでは、今回の招待状にも登場している音声アシスタントのSiriが導入された。またiPhone 5sには、指紋認証機能であるTouch IDがホームボタンに採用された。いずれも、デザインが変わらないが使い勝手が大きく向上する、そんな体験をもたらしてきた。

今回の新型iPhoneで採用が目されているのは、「Force Touch」と呼ばれてきた感圧タッチディスプレイだ。振動フィードバックであるTapTic Engineを活用してタッチに強さや感触を与える新しいインターフェイスは、Apple Watchで始めて採用されたテクノロジーだ。

その他、他社のスマートフォンにキャッチアップする例年のアップデートにも期待している。プロセッサの高速化、通信チップの高速化、これらの組み合わせによる省電力性の向上、iSightカメラ(アウトカメラ)の画素数向上と4Kビデオ撮影対応、FaceTimeカメラ(インカメラ)の性能向上などが挙げられる。

ハイエンドスマートフォンとしての地位を確固たるものとしたアップルは、必ずしもスペックによる訴求を行ってきたわけではない。そのため、スペック以上に、どんな体験を作り出すかを注意深く設計する戦略を採り、成功してきた。

ふりかえれば、これまでiPhoneに導入されてきたSiriやTouch IDも、「使わなければならない」機能ではなく、使うと便利になる機能にとどめていた点も面白い。必須ではないが、使えるようになると便利、というインターフェイスの機能追加の姿勢が、iPhoneの魅力を高めている点が、絶妙といえるだろう。

アップルが取り組む2015年の重点事業

さて、9月9日は、iPhoneのためだけなのか。つまりiPhone以外に何がリリースされるのか、にも注目が集まっている。すべてが9月9日の発売とは限らないが、2つの軸で、登場する可能性がある製品について触れておこう。

その1つの軸は、アップルが現在取り組んでいるキーワードからの分析だ。アップル製品らしい使い勝手の良さを作り出す「広義のインターフェイス」を、製品ラインアップ横断的に搭載を進めている様子をうかがうことができる。

例えば、今回のiPhoneが搭載しそうなForce Touch+TapTic Engineのタッチデバイスは、Apple Watchで採用され、同時に発表されたMacBook、MacBook Proに採用された。今後、iPhone、iPad、MacBook Air、Bluetooth接続のMagic TrackPad・Magic Mouseにも採用されるとなると、これらの製品のアップデートが近々行われると考える事ができる。

また文字や画像、動画を鮮明に映し出すRetinaディスプレイは、iPhone 4から採用が始まり、iPad、iPod touch、MacBook Pro、MacBook、iMac Retina 5Kディスプレイモデル(27インチ)、Apple Watchと、採用が拡がっている。残るはMacBook Air、iMac 21.5インチの2機種だ。

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