燻製されることで豚肉に葉の風味が移り、水分が飛ぶことで旨みが凝縮されています。じっくり火を通して柔らかくなった肉を細かく割くことで口の中に入れるとホロホロと崩れるような食感に仕上がります。
このカルアポークとチェダーチーズとピクルスを、2つ折りのパンケーキにイン。具材はシンプルだし、ソースなどの調味料もなし。
調理工程にあまり手が込んでないのですが、素材のひとつひとつにこだわっているのと、食い合わせの相性が良いので、独特の癖があり食べ慣れない味ではあるものの、シンプルかつハワイアンな味わいです。
カルアポークはベーコンとツナフレークを足して2で割ったような味で、噛めば噛むほどにエキスが口のなかにじゅんわり広がります。チェダーチーズはマクドナルドのスライスチーズなどにもブレンドされている濃いオレンジ色が特徴で、こっくりとコクのあるまろやかな味わい。
パンケーキはかなり甘めなのですが、意外としょっぱいおかずとマッチします。ピクルスは唐辛子漬けにされており、ピリリとした辛さが味をひきしめます。
添えられたサラダにはシーザードレッシングがかかっているのですが、クリーミーでコクがあり、酸味はかなり控えめ。スーパーの商品棚に陳列されているシーザードレッシングとは似て非なるものです。
日本でハワイの朝食を味わえる贅沢
筆者はハワイ旅行に行ったことはないものの「なるほどこれがハワイアンの朝ごはんか」と。目を閉じれば脳裏にワイキキビーチが広がる……というのは言い過ぎですが、日本のコンビニでは売っていない、ここに来ないと食べられない料理を堪能しました。
食べ慣れた味は愛すべきものですが、「たくさんの新しいおいしさとの出会いは、人生を豊かにしてくれるなぁ」としみじみ感じる朝です。
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