エアバス、陸自ヘリ失注で防衛省に説明要求

防衛省を相手取った訴訟も視野

 8月25日、欧州の航空宇宙大手エアバス・グループ傘下のエアバス・ヘリコプターズは、陸上自衛隊の次期多用途ヘリ「UH―X」の開発受注競争に敗れたことを受け、防衛省に説明を求める考えを明らかにした。1月撮影(2015年 ロイター/Regis Duvignau)

[パリ 25日 ロイター] - 欧州の航空宇宙大手エアバス・グループ<AIR.PA>傘下のエアバス・ヘリコプターズは25日、陸上自衛隊の次期多用途ヘリ「UH―X」の開発受注競争(契約額は推定30億ドル)に敗れたことを受け、防衛省に説明を求める考えを明らかにした。

英紙フィナンシャル・タイムズは、エアバスが防衛省を相手取った訴訟を視野に入れていると伝えた。この報道内容に関する質問に対し、エアバス・ヘリコプターズの広報担当者は、そうした段階にはまだ至っていないと回答した。

防衛省は先月、富士重工業<7270.T>と米テクストロン<TXT.N>傘下のベル・ヘリコプターズで構成する企業連合への発注を決定。エアバスは川崎重工業<7012.T>と、イタリアのフィンメカニカ<SIFI.MI>傘下のアグスタウェストランドは三井物産<8031.T>とそれぞれ組み、受注を目指していた。

エアバス・ヘリコプターズは25日、防衛省が富士重工に発注したことに「非常に驚いた」とする声明を発表。同省が選定したプラットホームは、UH―Xの配備時点で約60年前のものになる見込みである一方、エアバス側の案は「白紙状態からの開発」であり、軍事用と民生用の双方で輸出できると主張した。

エアバスはその上で「説明を求めていくため、川崎重工業と連携してしかるべき措置を取った」としている。

ベル・ヘリコプターズのスポークスマンは、エアバスに関するコメントを避けた。

政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • ブックス・レビュー
  • 最新の週刊東洋経済
  • トクを積む習慣
トレンドライブラリーAD
人気の動画
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
銀行員の出世コースに見られ始めた大きな変化
銀行員の出世コースに見られ始めた大きな変化
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日本企業は米中の板挟み<br>全解明 経済安保

先端技術をめぐる米中の争いは日本に大きな影響をもたらします。海外からの投資は経済を活性化させる一方、自国の重要技術やデータが流出し安保上のリスクになる可能性も。分断の時代に日本企業が取るべき進路を探ります。

東洋経済education×ICT