主語と述語はどれ?「読解力」向上するクイズ 学校でも仕事場でも言葉を読み解く力は重要だ

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文章は基本的に、「誰が・誰は」「何が・何は」にあたる言葉(主語)と、その主語が「どうした・どうする」にあたる言葉(述語)から成り立っています。「私は走った」という文章なら、「私は」の部分が主語で、「走った」の部分が述語です。

そして、主語・述語の組み合わせに、それを詳しく説明する言葉である「修飾語」がくっついて、文が構成されています。たとえば、「私は力強く走った」なら、述語の「走った」を「力強く」が修飾しています。

どれが主語と述語?

文章の「主語」と「述語」を正しく読み取る力を身に付けることができれば、長くて難しい文章も、正しく読み取ることができるようになります。さっそく例題をやってみましょう。

問題①:次の文の「主語」と、対応する「述語」はどれでしょうか?
彼は駅で売られていたプリンを買ってくれた。

先ほどお話ししたように、主語は「誰が」、述語は「どうした」にあたる言葉です。主語はおわかりですか? そう、「彼は」ですね。では、このうち述語はどの部分でしょうか?

正解は、「買ってくれた」です。この述語は、動詞の「買う」に、「〜(して)くれる」という補助動詞がくっついたものです。補助動詞はこのほかにも、「〜(して)もらう」、「〜(して)くる」「〜(して)いる」など、いろいろな種類があります。

解答①
主語:彼は 述語:買ってくれた

では、次の問題です。今度は、主語が2つあります。

問題②:次の文の「主語」と、対応する「述語」はどれでしょうか?
僕は眠いのに、弟がうるさいので、仕方なく弟と遊んだ。

冒頭の「僕は眠いのに」の部分に、主語「僕は」と述語「眠いのに」がありますね。「眠い」のように状態を表す言葉(形容詞)も述語になります。「眠い」に続く「のに」は逆説の表現ですが、これ単体で文節を作れないので、ここまで含めてひとつの述語となります。

また、僕は弟と「遊んだ」こともわかります。これも主語「僕は」に対応する述語です。このように、ひとつの主語に複数の述語が対応していることもあります。

また、見落としがちですが、「弟が」「うるさいので」もそれぞれ主語・述語です。文章の主人公は「僕」だというふうに読めますが、主語と述語はそれとは関係なく、「誰が」「どうした」の関係で成立します。

解答②
主語:僕は 述語:眠いのに・遊んだ
主語:弟が 述語:うるさいので
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