台風シーズンも注意「カビ」が生えやすい家の特徴 不快なだけでなく健康にも影響を及ぼす

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では住まいにどのような条件がそろうと「湿気がたまりやすく、カビが生えやすい家」となってしまうのだろうか。以下、着目すべきポイントごとにお伝えしていこう。

<Check1>立地(住宅の建つ場所)

一般的に水分や湿気が発生しやすい場所、通風がしにくく、結露が発生しやすい立地にある家はカビが生えやすい条件下にある。

◆河川や湖、海、田んぼ、湿地帯など水辺に近い場所

◆近隣の住宅との距離が近い、建物や崖、擁壁などが密集しているエリア(他の建物や地形、構築物等の影響で日当たり、通風が悪くなるため)

<Check2>間取り、部屋の条件

同じ住宅内でも部屋の位置によって湿度に差が生じる点にも注意が必要だ。

◆北側にある、周囲の建物影響などで日当たりが悪くなる部屋

◆普段あまり使わない部屋(換気が不十分になりがち)

◆地下室、半地下空間のある家(湿度が上がりやすく夏場は室温が低くなりやすいため、結露が発生しやすい)

壁の結露が原因のカビ
雨漏りが原因でひどい結露を起こしていた一戸建てでは、剥がれてきた壁紙の裏側にカビが生えていた。雨漏りの原因箇所を特定しなければ解決できない(写真:さくら事務所提供)

◆外壁に面する押し入れやクローゼットがある部屋(湿気がたまりやすく外気との気温差が生じやすいため、結露が発生しやすくなる)

◆寝室 人は寝ている間にコップ1杯以上の汗をかくとされ、湿気がたまりやすい。特に布団の敷きっぱなしは通気も悪くなるため注意が必要

◆和室 畳は湿気を吸いやすい。条件がそろうとカビが生えることも

通気性の悪い家は湿気がたまりやすい

<Check3>キッチン、バスルーム、洗面所・トイレなどの水回り

年中水があり、常に湿度が高くなりやすい場所の代表格といえば水回りだろう。温度も高くなりやすく、カビが発生しやすいため、適度な掃除と換気が必須の場所となる。

<Check4>住宅の仕様

◆床下空間の地面がむき出しで地面からの湿気をダイレクトに受けてしまう住宅(布基礎で防湿コンクリートを敷いていない等)

◆24時間換気システムが導入されていない住宅(2003年7月より前に建築確認申請が提出された住宅は要注意)

◆断熱性能が低く結露しやすい住宅。断熱等級3以下は結露が生じやすい目安(1999年より前に建てられた住宅は断熱等級が3以下で断熱性能が低い可能性あり。1999年以降も断熱等級3の可能性があること、断熱等級4以上でも条件が揃うとカビが生えやすい場合もあるため注意が必要)

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