ゴリラになるゲームが収益160億円、何が面白い? 海外を中心に大人気、遊んでわかった魅力を解説
青いゴリラは英語で「ニュービーだな? 動き方を教えてやるよ」と語りかけてきて、素早く移動する方法を教えてくれた。
本作はプレーがうまくなればなるほど動きが洗練されていくので、プレースキルの伸びしろもかなりある。ただ場所が提供されているわけではなく、そこで遊び続けることによってゴリラとしての腕前が上がり、より楽しくなっていくわけだ。
あるいは別のゴリラには、急に「ハグしてくれよ!」と言われたりもした。一瞬意味がわからなかったが、後から考えると初心者の筆者が鬼になっていてかわいそうだったので、その役割を請け負ってくれたようだ。親切な人もいるものである。
コミュニケーションが促進されるような場に
子どももかなり多い。子どもと思しき声のゴリラが急に目の前に立ちふさがり「お前どこのやつ?」と声をかけられた(もちろんこれも英語である)。すると違うゴリラが横から入ってきて「なあ、あっちいこうぜ!」みたいなことを言いはじめる。
すると、最初のゴリラは「いま俺はこいつと話しているんだ!」と怒り出し、筆者そっちのけで2匹のゴリラの喧嘩がはじまった。まるで動物園の檻の中にいるようだと思いつつ、ただ呆然と2匹の様子を眺めるほかなかった。
もちろん、さまざまな人がいるのでいいコミュニケーションばかりではない。しかし、虫を捕まえてそれをみんなで観察したり、一緒に奇妙なポーズを取ったりと、ゴリラの縄張り内でさまざまなコミュニケーションが促進されるような場になっているわけだ。
鬼ごっこをまじめにやってもいいし、ダラダラしゃべるだけでもよい。誰か友達がいそうな公園と、そうでない公園があったとしたら、前者に行くだろう。現在は「人が集まりそうなところには人が集まる」という当たり前の事実が大きな魅力となっていると思われる。
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