俳優として19年「高畑充希」が培ってきたもの たどり着いた「周囲に合わせる」リーダーシップ

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(写真:渡辺美知子)

最良のパフォーマンスを出し続けるため、「余白」を作る 

13歳で俳優デビューを果たしてから、映画やドラマ、ミュージカルで大役を務めてきた。 

息つく間もなく演技の道を走り抜け、芸歴19年目を迎えた32歳の今、キャリアに対する考え方も少し力が抜けたようだ。 

高畑さん:20代の頃は、2年くらい先まで間をあけずに予定を詰め込んで、とにかくがむしゃらに仕事をしていました。 
 
でもまったく余白がないと、すてきなお仕事のチャンスや出会いに飛び付けないじゃないですか。 
高畑さん:だから今は余白を作って、友人とカフェでおしゃべりしたり、スーパーで買い物したり、当たり前の暮らしを大切にしているんです。 
 
なので、日々の生活が今楽しくて! 仕事に対するモチベーションも、今まで以上に高まったような気がします。 

一人の俳優としてもリーダーとしても、力みすぎない。視野を広げてゆったりと構える。それが、高畑充希が最良のパフォーマンスを出し続けるために見出した戦略なのだろう。 

(写真:渡辺美知子)
高畑 充希(たかはた・みつき)さん 
2005年、山口百恵トリビュートミュージカル『プレイバック part2 屋上の天使』の主演オーディションでグランプリを獲得し、13歳で女優デビューを果たす。2007年『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ』で映画に初出演。

2007~12年までミュージカル『ピーターパン』で主演を務めるなど演劇界で活躍する一方で、TVドラマや映画にも出演。2014年、NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』で抜群の歌唱力を披露し一躍脚光を浴びる。2016年のNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』でヒロインに抜てきされて大ブレイクし、恋愛映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』で岩田剛典とともに映画初主演を務めた。

翌2017年は、主演ドラマ『過保護のカホコ』が話題を呼び、山崎貴監督作『DESTINY 鎌倉ものがたり』では堺雅人と共演。その他、ディズニー映画『シンデレラ』(2015年)の日本語吹き替え版や、長編劇場アニメ『ひるね姫 知らないワタシの物語』(17年)『バービー』(2023年)では声優を務めた。近年の作品に「ムチャブリ!わたしが社長になるなんて」(2022年)、「unknown」(2023年)、映画「怪物」(2023年)、ゴールデンカムイ(2023年)、舞台「ミス・サイゴン」(2022年)、「宝飾時計」(2023年)などがある 

取材・文/安心院 彩 撮影/渡辺 美知子 編集/光谷麻里(編集部) 

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『Woman type』編集部

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