俳優として19年「高畑充希」が培ってきたもの たどり着いた「周囲に合わせる」リーダーシップ
原作のファンだと語る高畑さん。自身が主人公・一子を演じると決まった当時の心境をこう振り返る。
高畑さん:「ドラマになったら面白そう」とは思っていましたが、過激で生々しいシーンも多いから、地上波で映像にするのはなかなか難しいだろうなと思っていました。
だから今回、配信というかたちで映像化が実現して、ましてや自分が主演を務めるなんて、夢にも思っていなくて。オファーをいただいた時は驚いたし、うれしかったですね。
だから今回、配信というかたちで映像化が実現して、ましてや自分が主演を務めるなんて、夢にも思っていなくて。オファーをいただいた時は驚いたし、うれしかったですね。
夫・二也(おとや)には妻公認の“恋人”がいる一方で、一子自身も女性用風俗のセラピストに心と体のケアを求めていく——そんなシーンにも、高畑さんは体当たりで臨んだ。
高畑さん:一つ一つのシーンを切り取るとセンセーショナルに感じるかもしれないけれど、その行動に至るまでの一子や二也の心情が丁寧に描写されているからこそ、不器用で人間くさくて、愛おしくも思えるんです。
高畑さん:この作品の登場人物たちは、みんながそれぞれの“正義”をもとに動いているから、時に糸が複雑に絡まってしまうこともある。
でも、そういうことって現実にも多いじゃないですか。人って、理屈では説明がつかないような、突拍子もない行動をしちゃうものだから。
でも、そういうことって現実にも多いじゃないですか。人って、理屈では説明がつかないような、突拍子もない行動をしちゃうものだから。
劇中、夫婦の危機に陥るたびに、一子と二也は食卓で向かい合って話し合いの場を設け、思考や感情を互いに丁寧に伝えていく。高畑さんは、そんなシーンも印象的だったと明かす。
高畑さん:人と向き合うのってちょっと面倒でカロリーを使うけれど、夫婦という一つの“チーム”をベストなかたちでつくりあげていくためにはとても大切なことだと思います。
このふたりの場合は、話し合いすぎて複雑になっている面もあるかもしれないけど(笑)
このふたりの場合は、話し合いすぎて複雑になっている面もあるかもしれないけど(笑)
チームで120点が取れれば、それでいい
違和感やわだかまりがあれば、言葉を尽くして対話することを諦めない。その姿勢は、「夫婦」に限らず、仕事のチームを円滑に運営する上でも不可欠だ。
高畑さん自身、プロとして仕事をする上で「チームワーク」を大切にしている。
高畑さん:仕事って、一人で完結するものばかりじゃないから。自分一人で完璧を目指そうとせず、チームで120点をとる。
そのために、自分には何ができるか、ベストな役まわりを見つけて、全体のパフォーマンスを高めていく。そんな人になれたらな、と思うんです。
そのために、自分には何ができるか、ベストな役まわりを見つけて、全体のパフォーマンスを高めていく。そんな人になれたらな、と思うんです。
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