俳優として19年「高畑充希」が培ってきたもの たどり着いた「周囲に合わせる」リーダーシップ
「最高のチームワークだった」と振り返る今回の撮影現場でも、初共演でW主演を務めた岡田将生さん、今泉監督らとの「チーム」において、高畑さんは自分の役割を見つけていった。
高畑さん:岡田さんと監督は、一つのセリフまわしや表情について論理的にとことん頭で考えて、演技に落とし込んでいくタイプ。
ストイックに突きつめていくことができる方たちなので、私は「明るく、楽しくやってこ~」くらいのテンションで、現場の雰囲気を楽しくできればいいな、と思っていました。
ストイックに突きつめていくことができる方たちなので、私は「明るく、楽しくやってこ~」くらいのテンションで、現場の雰囲気を楽しくできればいいな、と思っていました。
一人で何でもやろうとせず、周りの助けを借りながら
朝ドラからミュージカルまで、高畑さんは幅広い作品で主演を務める。しかし、その立ち振る舞いは現場によってまったく異なる。
高畑さん:相手ととことん話して役を掘り下げた方が良い作品ができそうだと思えばそうするし、ある程度距離感を保った方が緊張感あるお芝居ができそうだと感じたら、意図的に会話の量や頻度を減らすこともあります。
最高のパフォーマンスを出すため、チームにおける自身の立ち位置を見極めていく。その高いバランス感覚は、長い芸歴で培った賜物だ。
高畑さん:私はデビュー作がミュージカルの主演という特殊な環境でこの仕事を始めました。
何もできない頃からいわば「リーダー」のポジションに立たざるを得なかったから、一人で何でもやろうとせず、周りの助けを借りながらチームみんなで良い作品を作っていくのがスタンダードになっているのかもしれません。
何もできない頃からいわば「リーダー」のポジションに立たざるを得なかったから、一人で何でもやろうとせず、周りの助けを借りながらチームみんなで良い作品を作っていくのがスタンダードになっているのかもしれません。
高畑さん:今でも、座長として周りを強くリードするより、共演者やスタッフさんとはフラットに、何でも言い合える関係性を作っていく方が『私らしい』のかなって。
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