りえ:「電話が苦手」ということですが、まず知ってほしい大前提があります。それは「電話での『聞こえ方』は普段の日常会話とは違う」ということです。
Sさん:具体的には、どういうことですか?
りえ:普段どおりの話し方をしても、電話のほうが「やや暗い印象」になりやすいんですよね。Sさんも、そういうことを言われたことはありませんか?
Sさん:あります! よく「Sさんって、電話のイメージと全然違って、明るい感じの人だったんですね」と驚かれます……。どうすれば「明るい印象」にチェンジできますか?
ポイント1 いつもより「明るい声」で「ゆっくり」話す
りえ:まず、ひとつめのポイントは、電話では「いつもよりも『明るい声』で、できるだけ『ゆっくり』話す」ことを心掛けてください。
Sさん:「明るい声」ですか? どうやったら明るくできますか?
りえ:はい、それもコツがあって、「口角をきちんと上げて話す」んですね。
Sさん:「口角を上げて話す」というのは、「口の角を上げて話す」、つまり「微笑みながら話す」というイメージに近いですか?
りえ:そのとおりです! それだけで意識しなくても「明るい声」が自然と出せます。
Sさん:確かに、話していて印象のいい人って、「口角を上げて」ほほ笑むようにして話す人が多い気がします。
りえ:そうなんです。Sさんは話すときに、やや口角が下がりぎみなんですね。ちょっと私の手鏡で申し訳ないんですけど、これを見ながら、まずはいつもの電話での会話を再現していただけますか?
Sさん:あっ、はい。「いつもお世話になっております〇〇社、担当Sです」。
りえ:今度は「口角をきちんと上げて」話してみましょう。もう斜め上に引っ張り上げるぐらいの気持ちでやってみてくださいね。
Sさん:「いつもお世話になっております〇〇社、担当Sです」
りえ:感じが違うの、おわかりですか?
Sさん:あっ、わかります! 最初はテンションが下がりぎみだけど、「口角を上げて話す」と、テンションがアップして声が明るくなります! あと、電話の印象をよくする「2つめの秘訣」って何ですか?
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