りえ:「電話トーク」2つめのポイントは、基本的には「いつもより『明るく』『ゆっくり』話す」でいいのですが、「時々、低めの声を混ぜる」のがコツなんです。
ポイント2 時々「低めの声」で話すと、相手が落ち着く
りえ:というのも、「明るい声」を出そうとすると、みなさん「高い声」になりがちなんですね。先ほどのSさんも声が高くなってしまっていました。
Sさん:えっ、「声が高い」のはダメなんですか?
りえ:高いのが一概にいけないというわけではなく、場合によるんです。「話すことは相手にエネルギーを与えること」という私の持論を新刊にも書きましたが、やっぱり「声が高い」と「相手に伝わるエネルギーも高くなる」んですね。
Sさん:確かに、「高い声」がずっと続くと、相手はビックリするし、聞いていると疲れちゃいそうです(笑)。電話の受け答えで損をしている人って、「高い声」でまくしたてるように話し続ける人も多い気がします。
りえ:電話で耳元にワッと「高いエネルギー」が入ってきたら、相手は余計に攻撃的に感じてしまいますよね。スピーチやプレゼンなど、大勢の人の前で話すときは「高い声=高エネルギー」を保つのがコツですが、1対1、まして電話での会話は、意識してエネルギーを抑える、つまり「やや低めの声」できちんと話すことが大切です。
Sさん:自分はもともとあまり「高い声」ではないのですが、それでも声を低くしたほうがいいですか?
りえ:そうですね。「明るい声」を出そうと思うと、つい「高い声」になってしまうので、「時々、『低めの声』を混ぜる」ことを意識してください。もし地声が「高い声」の人は、「電話では、できるだけ『低い声』で話す」ことを心掛けると、落ち着いた優しい印象を、電話越しの相手は感じると思います。では、もう一度やってみましょう。
Sさん:「いつもお世話になっております〇〇社、担当Sです」
りえ:ちょっと早いかな? 「電話ではいつもより『ゆっくり』話す」というのも大事な点なので、お忘れなく!
Sさん:はい! 「いつもお世話になっております〇〇社、担当Sです」
りえ:完璧です! もうひとつ、電話応対がバツグンに感じよくなる「とっておきの方法」があります。それをお教えしますね。
Sさん:はい、お願いします!
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