米司法当局で浮上する「グーグル解体論」の中身 独禁法違反の判決で分解シナリオが動き出した

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そうした選択肢の中でも最も厳しいものが、グーグルの相当部分を解体し、ウェブブラウザのクロームやスマートフォンOSのアンドロイドを切り離す案だ。クロームとアンドロイドではいずれもグーグルの検索エンジンが自動で使用され、同社の優位性を高める役割を果たしている、とメータ判事は述べている。

検索でテキスト広告を表示するツールも分離

政府はまた、グーグルに対し、検索でテキスト広告を表示するツールの分離を求めることも検討していると、審議に詳しい2人は語った。

グーグルのオンライン検索支配によって損害を受けたとする小規模な検索エンジン企業DuckDuckGo(ダックダックゴー)は先日、競争条件を公平にするためのいくつかの是正策を公に提案した。

同社は、政府がすべきこととして、グーグルの検索エンジンをデバイスのデフォルトオプションとする契約を禁止すること、グーグルの検索と広告に関する情報に他者がアクセスできるようにすること、ユーザーに対し簡単に検索エンジンを変更できる画面が表示されるようにすること、新しい検索エンジンを選ぶプロセスについて一般への啓発活動を行うこと、を挙げている。

グーグルよりもユーザーのプライバシーを尊重した検索エンジンだと自らを宣伝するダックダックゴーは、技術的な専門家を擁する独立機関の監督の下で、コンプライアンスを確実にする是正措置を講じるべきだとしている。

「一発で問題を解決できる方法などない。グーグルのデフォルト化のアドバンテージによって固定化された競争上の不均衡を真に是正するには、さまざまな介入が必要だ」とダックダックゴーは声明で述べた。

(執筆:David McCabe記者、Nico Grant記者)
(C)2024 The New York Times

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