この経験が、独立分離派の支配するドンバス地方についてのモデルとなりうる。もしウクライナ政府がこのまま存続すれば、飛び領地であるドンバスはロシアにとって重荷となってくる。親ロシア派の支配する地域の経済は急落し、犯罪が急増している。問題が誰の目にも明らかになれば、ロシアの指導陣はボスニアのような解決法を探るかもしれない。
ドンバスへPKOが入る前に、まずは平和維持軍の結成と公式な任命など、非常に困難な問題がいくつかある。しかし、その気があるなら、解決は無理な話ではない。
自由で公正な選挙の実施も夢ではない
平和維持軍が現地入りすれば、ミンスクIIの政治条項を確実に執行することができる。難民や家を追われた人々も参加できる、その地の、真に自由で公正な選挙は、国際的組織の監視がなければ実現できない。
東スラヴォニアの紛争解決の協議も、当初は同様に苦労した。解決を模索し始めるのに時すでに遅しということは決してない。ウクライナと西側諸国がしっかりと立ち、これ以上の政情不安をあおろうとするロシアの振る舞いを阻止できれば、そんな日も遠くはない。
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