「長老を道連れ」岸田首相が突然"退陣表明"の裏側 茂木、石破、高市各氏軸、進次郎、コバホーク急浮上も

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その一方で、岸田首相不出馬が総裁選日程の設定にも影響しそうだ。というのも、9月22~23日には国連総会の最大のイベントとなる「未来サミット」が設定されているため、「日本の首相が堂々と参加するためには、それまでに新首相を決める必要がある」(外務省幹部)ことになる。

総裁選日程の大幅繰り上げ案も浮上

その場合、「9月20日から29日の間に投開票」とされてきた総裁選日程を大幅に繰り上げ、「9月初旬告示―同中旬投開票」とする案が浮上しそうだ。もちろん、「新総裁決定直後に臨時国会を召集して、首相指名―組閣による新内閣発足」が前提となり、岸田首相が党幹部と協議のうえで日程を決め、野党の了解を得ることが必要となる。

こうしてみると、「総裁選日程から新政権発足まで、すべてが急ごしらえとなり、出たとこ勝負を余儀なくされる」(自民幹部)ことになる。しかも「いったい誰が調整役となるのか、岸田首相がどこまで関与するのかも、まったく見えてこない」(同)ため、今後1~2週間前後の党内混乱は避けられそうもないのが実情だ。

泉 宏 政治ジャーナリスト

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いずみ ひろし / Hiroshi Izumi

1947年生まれ。時事通信社政治部記者として田中角栄首相の総理番で取材活動を始めて以来40年以上、永田町・霞が関で政治を見続けている。時事通信社政治部長、同社取締役編集担当を経て2009年から現職。幼少時から都心部に住み、半世紀以上も国会周辺を徘徊してきた。「生涯一記者」がモットー。

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