その一方で、岸田首相不出馬が総裁選日程の設定にも影響しそうだ。というのも、9月22~23日には国連総会の最大のイベントとなる「未来サミット」が設定されているため、「日本の首相が堂々と参加するためには、それまでに新首相を決める必要がある」(外務省幹部)ことになる。
総裁選日程の大幅繰り上げ案も浮上
その場合、「9月20日から29日の間に投開票」とされてきた総裁選日程を大幅に繰り上げ、「9月初旬告示―同中旬投開票」とする案が浮上しそうだ。もちろん、「新総裁決定直後に臨時国会を召集して、首相指名―組閣による新内閣発足」が前提となり、岸田首相が党幹部と協議のうえで日程を決め、野党の了解を得ることが必要となる。
こうしてみると、「総裁選日程から新政権発足まで、すべてが急ごしらえとなり、出たとこ勝負を余儀なくされる」(自民幹部)ことになる。しかも「いったい誰が調整役となるのか、岸田首相がどこまで関与するのかも、まったく見えてこない」(同)ため、今後1~2週間前後の党内混乱は避けられそうもないのが実情だ。
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