金利上昇で考え直す「タンス預金」の運用バランス 自宅に置いておくお金はどの程度がいい?

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

では、自宅に置いておくお金はどの程度あればいいのでしょうか。

現金が手元にあることで安心感を感じられるかもしれませんが、リスクもあります。

そもそも、多額の現金を自宅に置いておくと、盗難に遭った際や、火災や地震、洪水など自然災害が起きた際、なくなってしまう可能性があります。

もしもに備えて損害保険に加入していたとしても、盗難による現金の補償には上限があり、タンス預金は火災保険や地震保険の対象外ですので、自宅に残しておくお金は必要最低限にしたほうがよいでしょう。

たとえば、我が家では、冠婚葬祭費として新札10枚程度を常にストックしておき、緊急時のお金としてプラスαを現金で置いています。この程度で十分ではないでしょうか?

中には、相続対策として、本来であれば課税対象となるお金を隠すことで、相続税を減らそうと考えている方もいるかもしれません。しかし、正しく相続税の申告をしなかった場合、それは脱税行為であり、税務調査により追徴課税の対象となり、多額の税金が課せられる可能性があります。

預貯金として預け入れる際のポイントは?

今回、預金金利が上がったといっても、普通預金の金利はまだ0.1%。同じ預金でも、今すぐ使う予定のないお金であれば定期預金にしたり、ネット銀行を利用することで、より高い金利が得られます。

さらに、外貨預金という方法もあります。外貨預金は円預金より相対的に金利が高いうえ、預け入れた時より円安になれば為替差益が得られるというメリットがあります。同時に、その反対に為替差損が生じる場合もありますので、リスクも理解したうえで始めることが大切です。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事