官僚制批判の論理と心理 デモクラシーの友と敵 野口雅弘著

官僚制批判の論理と心理 デモクラシーの友と敵 野口雅弘著

質の高い社会保障のためには、それに伴うコストを引き受けなければならず、公務員組織の維持が不可欠だ。ところが近年の財政危機を背景に、官僚制に対する風当たりは強い。一連の官僚バッシング、政治家の「脱官僚」スローガンなどなど。つまり、この国は、福祉社会志向にもかかわらず、行政不信という矛盾状態に陥っているという。

なぜこのような事態に至ったのかを、政治学者である著者が、マックス・ウェーバーの官僚制論を現代社会に当てはめながら分析していく。

官僚機構の無駄や天下りなどは解決しなければならない問題だが、官僚への反感の裏に、新自由主義の志向する「小さな政府」への誘導なども読み取っている。

中公新書 777円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ゴルフとおカネの切っても切れない関係
  • 360°カメラで巡る東京23区の名建築
  • ブックス・レビュー
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
デザインの力で開く新たな価値観<br>プロダクトデザイナー 柴田文江

オムロンの体温計「けんおんくん」やコンビのベビー用品。暮らしに関わるプロダクトのあり方と、身体性を反映した柔らかな造形を追求してきた柴田氏の作品だ。女性初のグッドデザイン賞審査委員長への歩み、そして今考えていることとは。