一週間の予定が習いごとでびっしり。大人より忙しそうに見える子もいます。そんな子どもたちから聞こえてくる声は「疲れた」「休みたい」「遊びたい」……。
習いごとを否定するつもりはありません。でも、「遊ぶヒマもないほど習いごとをしても、子どもが伸びるとはかぎらない」のです。
ここで一つ、みなさんに質問です。教育の中身は、時代で変わると思いますか? それとも変わらないと思いますか?
講演会でこの質問をすると、多くの方が「変わる」と答えます。
その理由を聞いてみると、「AIの登場で人間に求められる力が変わった」とか「グローバル社会になって英語力が必須になった」など、もっともらしい答えが返ってきますが、「では、そのためにどんな人に育つといいのでしょう?」と、もう一歩踏み込んだ質問には、答えがないことも多いのです。
教育の中身は、時代によって変わります。それは、社会が変わると、求められる教育の中身も変わっていくからです。
時代が変わっても「変わらないもの」
いっぽうで、変わらないものもあります。それは、子どもの人としての発達そのもの。
子どもが成長・発達していく段階は、時代や求められる力が変わっても、ずっと同じ。人間の体や心の成長にかかる時間が変わるわけではありません。
0〜10歳までの子どもの発達とは、体を使い、話を聞いて、自分で考え、話したことからものごとを理解します。そして同時に心を満たし、成長していきます。
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